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SMARPPと称される薬物依存症に対する認知行動療法について

公開日:2022/01/28
  最終更新日:2022/01/28

課題:SMARPPと称される薬物依存症に対する認知行動療法について説明しなさい

規定文字数:500字
本文文字数:500字

スマ―プとは、1回を”セッション”、週3回8週間などの周期を”プログラム”と称して行う薬物依存のグループ認知療法である。従来の外来通院継続率30%台に対し、実施期間中の第1期参加者において100%、第2期55%、4回以上の参加者85.7%という数値が見いだされ、高い有効性が示唆されることから今後も期待されている。本治療の内容は各回に設定されたテーマに対し、ワークブックとよばれる自己認識を高める書式や、少人数制ミーティングによる意見交換を行う。ワークブックの表題例には「覚せい剤をやめるのに挑戦してみよう」とあり薬物使用のメリット・デメリットを自ら書き出す。また、飲酒に対して正しい知識を得る「合法ドラッグとしてのアルコール」なども存在する。それらの継続によって薬物依存に対する知識を理解し、薬物を使用してしまう「きっかけ」や「渇望」が生じるメカニズムを認識してゆく。本治療の成果目的は、その具体的な対処法を身につけるというスキルの習得である。また、自身の依存症を治療すべく一集団に属するという、自己アイディンテイ(主体性)の確立が治療プログラム継続の根幹であり、依存症を断つというゴールへと導くものと考察される。

参考文献

    出典:PDF 精神神經學雜誌= Psychiatria et neurologia Japonica, 2010 – journal.jspn.or.jp
    特集 認知行動療法と社会の接点
    筆者:小林桜児:総合的外来薬物依存治療プログラム
    総合的外来薬物依存治療プログラムーSerigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program (SMARPP)の試み
    URL:https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1120090877.pdf

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