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もしも生まれる国が違ったら?
公開日:2026/11/05
  最終更新日:2026/11/05

もしも生まれる国が違ったら?

社会福祉士・年金アドバイザーの安藤です。

最近、SNSで話題になっていて、yahooニュースなどにも掲載された人生シミュレーションゲーム「80億分の1」をご存じでしょうか。
通勤中、ラジオを聞いていたところ、たまたまこのゲームが紹介されていました。どんなゲームなのだろうと興味を持ち、先日さっそく試してみました。
このゲームは、国連や世界銀行、WHOなどが公開している統計データをもとに、172か国の人口、健康、教育などの情報を組み合わせて、一人の人生をシミュレーションするものです。生まれる国や家庭環境は自分では選べません。

ナイジェリアに生まれた、一人の女性の人生

私が体験したのは、ナイジェリアの首都アブジャに生まれた女性の人生でした。
1歳で父親を亡くし、17歳で母親も亡くしました。19歳で結婚し、20歳で長女、25歳で長男、27歳で次女を出産します。
しかし、夫は次女が2歳のときにマラリアで亡くなります。長男には知的障害があり、学校に通っていても手助けをしてくれる先生はいませんでした。さらに、次女も4歳のときに水の事故で亡くなり、本人も35歳でHIV/エイズにより人生を終えるという結果でした。

ちなみに、ゲームに表示されていたナイジェリアの平均寿命は55.2歳なので、それよりもずっと若い年齢で人生を終えることになりました。
画面に表示される出来事を追いながら、私は「あまりにも過酷な人生だ」と感じました。
幼いころに両親を亡くし、若くして結婚して子どもを育てる中で、夫や子どもまで失ってしまう。さらに、障害のある子どもが学校に通っていても、十分な支援を受けられない。
自分が暮らしている環境とは、あまりにも違う人生でした。

生まれる場所が違うだけで

このゲームを体験したほかの人の感想を見ても、生まれた国や環境によって人生が大きく変わることに驚いたり、普段の何気ない日常のありがたさを改めて感じたりした人がいるようです。
今回の体験で印象に残ったのは、自分の努力だけではどうにもならないことがある、という点でした。

病気になったら病院に行ける。
子どもが学校に通い、困ったことがあれば先生や周りの人が助けてくれる。
社会の中に障害がある人への支援体制がある。
何かあったときに、助けを求められる場所がある。
などなど

私たちが普段、あまり意識せずに過ごしていることも、誰もが同じように得られるとは限りません。
もちろん、ゲームの結果だけで、その国に暮らす人々の人生すべてを理解できるわけではありません。また、これは統計データをもとにしたシミュレーションであり、実在する特定の人の人生を再現したものでもありません。
それでも、自分とは異なる環境で生きる人の人生を想像し、その背景に目を向けるきっかけにはなりました。

ゲーム画面はとてもシンプルですが、プレイ中は普段の生活ではなかなか考えることのない、遠い国の誰かの人生に思いを巡らせる時間になりました。
皆さんは、どんな人生を体験するのでしょうか。

参考: 人生シミュレーションゲーム「80億分の1」公式サイト
https://1in8b.life/ja/
公式サイトによると、このゲームでは、国連や世界銀行、WHO、UNICEFなどの公開統計をもとに、172か国の出生数や平均寿命、教育、健康、所得などのデータを用いて人生をシミュレーションしています。データが不足している場合などには、地域平均などをもとに推定した数値も使用されています。

社会福祉士・年金アドバイザー 安藤
安藤
さがみ社会保険労務士法人
社会福祉士・年金アドバイザー

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