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公開日:2025/10/27
  最終更新日:2025/10/27

オンライン診療の精神科へ診断書を依頼する際の留意点

オンライン診療のカルテ紹介

社会保険労務士精神保健福祉士の小西です。
不支給倍増報道に対する厚労省の調査報告書の認定医の意見として「オンライン診療では本人の状態が分からないこともあるが、カルテ照会して不支給とするということはある。」とありました。
令和6年度の障害年金の認定状況についての 調査報告書(厚生労働省)

先日、審査よりカルテ照会が求められ、その資料にも「オンライン受診」の付箋や病歴就労状況等申立書の「オンライン診療」にマーカーが引く等、オンライン診療をカルテ照会の重点選定先にしているようです。

オンライン診療を重点的にカルテ照会の対象にする理由

患者本人にとっては通院の負担軽減、医療者にとっては感染症等のまん延防止など双方にメリットがあります。
また、国内19機関が加わった研究において複数の精神疾患に対するオンライン診療を用いた治療効果が、対面診療と比較して劣らないこと明らかにしています。それにもかかわらず、「オンライン診療では本人の状態が分からないこともある」と懐疑的な意見があります。
精神科診療におけるオンライン診療は対面診療と同等の治療効果 国内19機関が加わった非劣性試験で証明(神戸大学)

オンライン診療の医療機関へ障害年金の診断書を依頼する際の留意点

認定医の意見は置いておいて、オンライン診療の医療機関へ障害年金の診断書を依頼する際は、カルテ照会を求められる可能性を念頭に置きましょう。
下の記事にあるように審査側は「認知バイアス」が影響した状態でカルテを読み込んでしまうことがあります。そのため、診察の場面では、(カルテ照会を求められたとしても)審査側に誤解が生じない発言を心がけることが大切です。

不服申し立てで請求側の主張が認められました。(20)

代表 社会保険労務士 小西
小西 一航
さがみ社会保険労務士法人
 代表社員
社会保険労務士・精神保健福祉士

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