こんにちは。加賀です。
随分前ですが、校閲?校正?に近い業務を経験したことがありまして。
その頃は毎日毎日「これは誤用ではないか」「表記ゆれはしていないか」「文章がねじれていないか」等をチェックする日々でしたので、それ以来、単語や文章の正しさがやたらと気になるようになってしまいました。
時にはプライベートで雑誌を読んでいる際にも「んんん?ここの文章はこの表現が最適かな?」などと疑ってしまうこともありました。プロが発行したものなので最適に決まっているんですけどね。
よくある単語の誤用も気になってしまったりして。
例えば…
「1人づつ」は誤りで「1人ずつ」が正しい!
とか、
「ご存知」ではなく「ご存じ」が正しい!
など。
でも、「づつ」は旧仮名遣いで「ご存知」の「知」は当て字だそうです。なので、厳密には間違いではないんですね。
それに、たとえ「1人1個づつ」と書かれていたとしても、読み手は「1個ずつなんだな」だと理解できるので、意図を伝えるという意味では何ら問題はありません。
正しさを追求するあまり「づつ」を誤用だと思い込んでしまっていた経験を経て、少しずつですが、(その場の状況によっては)正しさにこだわり過ぎず伝えたいことが伝わればOKというスタンスでいたいと思うようになってきました。
ちなみに「破天荒」は『大胆で豪快な』『型破りな』『はちゃめちゃな』等の意味で使われがちですが、本来の意味は『今まで誰も成し得なかったことを初めて行うこと』です。
しかし、前者の使われ方の方がむしろ一般的な感じがしますので、「破天荒」と聞いたら型破りな様子をイメージした方がコミュニケーションはうまくいきそうです。
柔軟に柔軟に。
- 加賀
- さがみ社会保険労務士法人
横浜オフィス所属 - 年金アドバイザー
