こんにちは
湘南平塚オフィスの青木です。
最近、前職の関係で、ある社長さんからこんな話を聞きました。
「スカブラって、知ってる?」
私は哲学家か作曲家か、
そんなようなものかと思ったら、
「仕事が好かんでブラブラ」の略だそう。…なにそれ。
昔、九州の炭鉱では、炭鉱の仕事中に石炭を掘らず、
おもしろ話やエッチな話をするだけの人がいました。
それが「スカブラ」です。
炭鉱現場でのお仕事は、“坑内労働”といい
いつ崩れるかわからないし、暗いし、汚れるし、ハードだし、
労働基準法でも、他の労働形態よりも様々な規定が設けられているお仕事です。
それほどまでに、すごい肉体労働で、ストレスも相当でした。
その後、エネルギーの供給が石炭から石油に代わっていき、炭鉱のお仕事が減少。
経営難から人員削減をすることとなり、
真っ先にその対象となったのは「スカブラ」でした。
すると、スカブラがいなくなった炭鉱現場では、
作業効率が激減。人間関係も最悪。
合理化によって、生産性が無いものが削減されたら、
実はそれが最も生産性向上に役立っていた、ということです。
最近の研究でも生き物は
「自らを破壊して、作り替えながら生きている」
ということがわかってきました。(by 私の大好きな生物学者:福岡伸一)
食べて、呼吸して、というと「生産」しているイメージですが、
実は「破壊」の方が、命にとっては大きな働きのようです。
本当の効率や、本当の生産は、それと全く対立した位置にあるのかもしれません。
当社のお客様には、お仕事で心を病んでしまった方も多く居ます。
今こそ日本の企業全体が、効率や生産を考え直さなければならない時かもしれません。
ちなみに私は「仕事も好きだしブラブラも好き」です。笑

- 青木
- さがみ社会保険労務士法人
湘南平塚オフィス所属 - 障害年金コーディネーター