こんにちは
湘南平塚オフィスの青木です。
今日は超多趣味な私の“夏の趣味”についてお話しします。
その趣味に出会うきっかけは、春秋の趣味であるロングトレイルでした。
ロングトレイルとは簡単に言うと、山での長距離ハイキングのこと。
そしてロングトレイルのすばらしいところは、
「頂上を目指すわけではない」という精神性です。
てっぺん目指すとか、1位を勝ち取るとか、そういう精神が苦手で、
スポーツ自体は好きなのに、学校での体育は苦手でした。
おとなになってロングトレイルと出会い、
自分の体調や山の環境に応じて変化する
競技性のないロングトレイルに魅了されました。
かれこれ数年前、山でカエルをさばき串焼きにして食べる恋人が居ました。
山ではカエルや野草を食し、海では泳いで魚を捕る。
この人となら、どこでも何があっても生きていける!と思いましたが、
インドへ修行に出る、ということでお別れしました。
そんな彼との夏、いつも通りロングトレイルと称しながら、
全く違う装備で山に連れられ、私は新たな趣味、夏の趣味と出会います。それは、
― 沢登り sawanobori ―
水の流れにできるだけ沿いながら沢や滝を登ること
私が沢登りにハマった理由はまず、
登山などと比べて、体力や筋力があまり問われないスポーツだということ。
沢登りのために毎日筋トレする、なんて全然。しなくても大丈夫。
(とはいえ、入山前のストレッチや体操は必須です)
そして最大の理由は、沢登りの精神性です。
日本には神体山なるものがありますが、神々が住む滝や沢、川もあります。
それらを人間が歩いて渡ることは礼拝的行為と考えられ、
武運を祈願する武士たちが巡礼した滝もあります。
もともと古事記好きのアミニズム信仰が強い私は、すぐに虜となりました。
沢を登るときは、沢靴を履きます。
底がフェルトで出来ていて、苔などで滑落しないようになっています。
偏屈な私は「ログの無い沢」を攻めたい、という気持ちが強いので、
ウェブで検索しても記録がなかったり、マップにない沢を探して入ります。
何年・何十年も人間が足を踏み入れた様子の無い沢は、小動物の頭蓋骨とか落ちてたり。
普通のスニーカーでも沢は登れますが、自分の身を自分でしか守れないので、
沢靴がマストです。骨を踏んで足に刺さる心配もない!
夕方になったら安全な場所を探してテントを張ります。
石を組んで、乾燥した葉や枝を集め、火を起こし、
沢の水を鍋に入れて「沸騰祈願(30分)」をします。
「沸いたぞー!」と湯も会場も沸いたら「湯煎祭り(5分)」です。
祭り後は、日本が誇る完全食「レトルトカレー」を食べます。
先月、静岡の沢に行きましたが、夜には蛍が見られました。
疲労困憊でカレーfeat.蛍、、、最高すぎて9時前に寝ます。
朝は太陽とともに目覚めます。4時半。
夏の緑から漏れる朝日と、沢の音色、鳥たちの声、すべてに心打たれます。
蚊と山ヒルに食われ、クモの巣に顔面から突っ込み、時々マムシなどに遭遇しますが、
そんなネガティブ要素も登る苦労も、全て、朝には吹き飛びます。
日焼けしたくないと言う女子も、途中泣き出しそうな女子も、
帰る頃には野で用を足せるほどタフになって「山最高」とか言い出します、
沢登りは誰しもを虜にするようです。
コロナで運動不足、三密を避けたい、パートナーをタフにしたい、
そんな方はぜひ!沢、登りましょう!

- 青木
- さがみ社会保険労務士法人
湘南平塚オフィス所属 - 障害年金コーディネーター