平塚オフィスの金子です。
今回は、知的障害の方が障害年金請求をする際に、年金機構へ提出する必要がある「判定証明書」(IQが記載された書類)の取得方法について、ご案内したいと思います。
判定証明書とは
判定証明書とは、療育手帳の取得時に実施した知能検査の結果が記載された書類です。
なお、「判定証明書」という名称が決まっているわけではなく、同様の書類でも「判定書」や「愛の手帳判定結果について」など名称が異なる場合もございます。
判定証明書が障害年金請求に必要な理由
知的障害の方が障害年金請求する場合、IQの数値が審査に影響を及ぼすため、年金機構にIQの数値を伝えていく必要があります。
具体的には、IQが70より上の数値であると、2級認定のハードルが高いという現状がありますので、判定証明書を取得することで、IQ69以下の知的障害であることを伝えていきます。
なお、IQを知りたいのであれば、医療機関で知能検査を受ければ済む話でもありますが、IQを知るためだけに再度知能検査を受けるのは、ご本人様にとって負担が大きいと思われます。
療育手帳の判定機関に依頼するだけで取得できる判定証明書は、簡便さという点で大きなメリットがあります。
また、当社が依頼した範囲では、すべて無料で発行いただいております。
判定証明書の取得方法
療育手帳の「判定記録」欄に記載してある判定機関に連絡し、判定証明書の発行を依頼します。
「判定記録」欄は顔写真が載っているページではなく3~4ページ目にあることが多いようです。
判定機関にご連絡いただく際に「障害年金請求に使用するため、IQが記載された書類である、判定証明書を提供いただきたい。」とお伝えいただければ、ご対応いただけます。
当社があります神奈川県では、依頼先は下記の3つに大別されます。
A:神奈川県総合療育相談センター
最も迅速に判定証明書を発行いただける機関です。
取得の流れは下記の通りとなっております。
①神奈川県総合療育相談センターから申請書を郵送あるいはFAXなどで受け取ります。
②ご記入いただいた申請書を療育手帳の写しとともに神奈川県総合療育相談センターへ郵送します。
③1週間程で判定証明書が自宅へ返送されます。
《ご連絡先》
〒252-0813
神奈川県藤沢市亀井野3119
神奈川県総合療育相談センター
福祉課審査判定班
0466(84)5700 内線404、405
B:市役所およびC:児童相談所
市役所、児童相談所については、それぞれ、必要書類や手続きの流れが異なりますので、各施設にご確認くださいませ。
多くの場合は、郵送にて受け付けていただけるようです。
なお、療育手帳には判定機関が複数記載されていることがあります。
この場合、より手続きのご負担が少ない機関に依頼するのがよいかと思います。

- 金子
- さがみ社会保険労務士法人
湘南平塚オフィス所属 - 精神保健福祉士